2022年9月25日 20:00
負けた後の行動で差がつく? 囲碁・女流棋士3強が明かす、強さの秘密
昨日の対局では、わからなくなったときに(藤沢)里菜先生だったらどうするかなと考えながら打ちました。その局面が得意な先生に(頭の中に)入ってもらうんです。もう一人の自分がその人になって、私ならこうする!オッケー、それでいこう!そんな会話をして局面を打開できることがあります。
――別の棋士の方を頭の中に置くことで、視点や思考を変えられるということですよね。藤沢さんと謝さんはどんなタイプですか?
上野:里菜先生は直感型ではないと思う。計算して、こういう理屈だからこの形は悪くない、だから打つ、みたいな理論型なのでは。
藤沢:普段は違うけどね(笑)。
謝:真逆だよね(笑)。
里菜ちゃんは、判断力がすごいんだよ。
藤沢:謝先生は、直感と理論のハーフ&ハーフかな。
謝:そうかも。第一感でここを打ちたいと思うけど、もっといい手があるのではと考えてしまうから。結局は第一感でよかったと思うこともけっこうあるしね。直感と理論の違いって、短時間に判断できるかどうかなのかもしれない。
――囲碁でいう直感とは実力のうちであり、理論同様に知識や経験がないと働かないものなんですね。
藤沢:だから勉強は、当たり前ですけど絶対に必要なんですよね。