2022年11月29日 19:30
猫を不吉な存在から人気者に変えた! 伝説の猫画家をカンバーバッチが熱演【映画】
―実際、ベネディクトさんと一緒に仕事をしてみて、いかがでしたか?
監督本作では、ルイスの若い頃から高齢になるまでの長い年月を描いているので、まずはそれをこなせる役者でなければいけないというのがありました。そういう意味でも優れた技術を持つベネディクトはまさに適役だったと思います。彼はドラマとユーモアのバランスをうまく取ることができるだけでなく、抱えているトラウマの部分をしっかりと表現できるので、一緒に仕事ができて楽しかったです。
ベネディクトは、兄であり、親としての先輩でもある
―演出面において、監督が意識されたことはありましたか?
監督動き方などに関しては、撮影の最初の頃にベネディクトと2人でよく話し合いをしました。なぜなら、ルイスはちょっと変わったところのあるユニークなキャラクターで、社会におけるアウトサイダーでもあるので、それを動きで表現したいと思ったからです。
しかも、彼には無邪気で純真なところもあるので、そういった部分をどのようにして出せるのかが重要でした。ベネディクトは一人でもしっかりと表現できていましたが、妻役のクレア・フォイと一緒に演じることで、お互いにそういう部分をさらに引き出し合っていたので、それもすごくよかったです。