2022年12月28日 19:00
『ファーストペンギン!』の上村侑、現場から学んだ「おもしろさの基準」とは
―冷静かつ客観的な視点というのは、どのようにして身に着けたのですか?
上村さんこれは昔からですが、「感情的になったら負け」と考えているところがあるので、つねに穏やかな気持ちは忘れないように心がけています。あとは、「これで失敗しても死なないから大丈夫!」というのが基準にあるので、そのおかげで冷静でいることができるのかもしれません。
おもしろさの基準をこの現場で教えてもらった
―なるほど。では、現場の様子についてもおうかがいしますが、若手からベテラン、芸人まで個性豊かなキャストのなかで印象に残っていることはありますか?
上村さん一緒のシーンもお話しする機会も多くて、「いいお兄ちゃん」として慕っていたのは、森永悠希さん。世間知らずな僕に対して、「上村くん、これはね……」みたいな感じでいろんなことを教えてくれました。
あと、感動的だったのは、大工の親方役を演じられた渡辺裕之さんが弟子にカンナを渡すシーンを見たとき。心が温かくなった瞬間でもありましたが、これこそが銀次の目指す姿だと感じたので、その様子を撮影の序盤に見ることができてよかったです。無意識ではありましたが、ゴールへと進む銀次を演じるうえであのシーンが自分のなかに影響を与えていた部分はあったと思います。