一級建築士が教える! 選んではいけない「1人暮らしの間取り、物件」と注意点
まず、賃貸向け集合住宅の建物構造はおもに、木造、鉄骨造、RC造(鉄筋コンクリート造)の3種類。コンクリートは遮音性が高く、RC造は柱梁床がRC、壁もRCで造られていることがほとんど。つまり、RC造を選べば音漏れしにくい可能性が高い、ということですね。ただ、なかには、木造や鉄骨造と同じように壁がRCで仕切られていないRC造の物件もあるので絶対とは言えず、注意が必要です。
木造と鉄骨造の比較ですが、違いがでやすいのは床です。鉄骨造はコンクリートスラブで造られている物件もあります。その場合は木造よりも防音性が高いと言えます。
簡単に見分ける方法もあります。
まずやっていただきたいのが、何か所も壁と床を叩くこと。密度の高い壁や床ですと、叩いてみると音が振動せず詰まった感じで短く終わります。逆に中が空洞でスカスカだったりすると、軽くて音が少し響く感じがするんですよ。文字にするとイマイチピンとこないかもしれませんが、実際に何か所か叩くと、その違いがはっきりとわかると思います。
壁を叩くのに加えてやっていただきたいことが、その建物の住人の方々が在宅していることが多い時間帯に内見しに行くことです。