back number・清水「号泣しながら歌詞を書きました」 ヒット曲「水平線」誕生秘話
清水:こんなバンドになるって本当に誰も思ってなかったって言われますね。ライブハウスの店長からも「お前ら売れちゃダメな人間だからな」って言われたり。今でこそプロ意識も持てるようになりましたけど、本当に波が激しくて、ダメな時はダメなバンド。それがわかってるから、油断はしないですね。基本的に自分たちができるやつだなんて思ってないから。
――特にターニングポイントになったのは「ヒロイン」や「クリスマスソング」といったシングル曲がヒットした2015年あたりですか。
清水:そうですね。その前からじわじわお客さんが増えてきてくれて、ありがたいなと思っていたんですけど。
その2曲くらいから明らかに流れが変わりました。アルバム『シャンデリア』を作った当時から「ポップがやりたい」と言ってたはずなのに、迷ってるところもあったりして、たくさんの方に聴いてもらったアルバムにはなりましたけど、すごく歪なバランスの作品ですね。あの頃は明らかに自分たちがふわふわしてたと思います。
コロナ禍じゃなかったら「水平線」は生まれてない。――back numberはバンドとしてこうありたいという理想よりも、楽曲至上主義を貫いてきたそうですが、その道のりにはきっと、方向性の選択を迫られるような場面も多かったのではないかと思います。