back number・清水「号泣しながら歌詞を書きました」 ヒット曲「水平線」誕生秘話
それも事務所の社長が「ここはback numberの直球のバラードで、歌うべきことを歌った方がいいと思う」と言ってくれて。一回書いてみたけど全然アレンジも上手くいかなくて。そこでアレンジャーの島田(昌典)さんに聴いてもらって、島田さんが「なんか違う」ってなったら俺は絶対この曲やらないです、って言って。島田さんがアレンジしてくれた曲のデモが送られてきた時、俺は号泣しながら歌詞を書きました。それがなかったら「水平線」は生まれてないですし、今までもこのバンドはそういうことが多かったんですよ、流動的で我がないというか。でもそれが俺ららしさだし、今作はまさにそれが形になったなと思います。
――周りのいろんな人にヒントを得ながら曲を作っていったということですが。そこで「水平線」の歌詞を書き上げるのがすごいですね。
〈歓声と拍手の中に/誰かの悲鳴が隠れている〉という視点を持てるのはどうしてなんでしょう。清水:スポットライトが当たっている時に自分がどんなふうに光っているかを俯瞰できる人もいると思うんですけど、自分はそうじゃないんですよ。人前で歌うのは緊張するし、俺はステージに上がるような人間じゃないのになって思うこともある。