映画『零落』で共演 斎藤工×趣里が語る、作品と登場人物の魅力とは
お餅(趣里さん)
「最近はヘルシーな食生活を送っていたんですが、先日グルテンたっぷりのスタミナラーメンを食べたらめちゃくちゃ美味しくて(笑)。チートデーはちゃんと設けるべき」(斎藤さん)。「お餅が大好きで正月に食べるお雑煮が毎年楽しみなのに、今年は全然食べられず。“餅”の字を見るたびに反応してます(笑)」(趣里さん)
自分の“思い当たる部分”が見えて、目が離せなくなる。
映画『零落』8年間の連載が終了した漫画家・深澤薫は、鬱屈とした生活を送っていた。SNSに書き込まれた読者の酷評、アシスタントからの覚えのないパワハラの訴え、そして漫画編集者の妻とはすれ違う日々。こうして行き詰まった主人公の前に現れるのが、ミステリアスな女性・ちふゆ。本作で注目すべきは、特殊な出会い方をしたふたりが、不思議な力で引き寄せられるように惹かれ合う関係性。
相手をよく知らないからこそ、“本音”で向き合うことができ、互いが強い影響力を持つ様が描かれる。そんな深澤の苦悩から目が離せないのは、きっと観ている自分にも思い当たる部分があるからだと、斎藤さんと趣里さんは語る。自分の本性をえぐり出されそうな怖さにこそ、“惹きつけられる”理由があるのかもしれない。