殺人犯を熱演した松浦りょう「家でも刑務所の生活を再現して役作りをしました」
―実際、オーディションに参加されてみていかがでしたか?
松浦さんセリフが飛んでしまうくらいものすごく緊張してしまって、本当にボロボロでした。でも、2回目に呼んでいただいたときに、私の過去の話をしてほしいと言われて、普段だったら強がって言わないことも、「この人になら話したい」と思って監督に赤裸々に話をしたんです。彼女のような強い感情ではないですが、私も少なからず、負の感情を持っていたので。
後から聞いたら、「その話をしてくれたから君に決めたんだよ」と言っていただきました。最初は、ダメでもしょうがないという気持ちになるほど手ごたえがなかったですが、選んでいただけてありがたかったです。
役作りが大変で、プレッシャーを感じる余裕がなかった
―とはいえ、作品の出来を左右すると言っても過言ではないくらい重要な役どころで、しかも非常に難しいキャラクターでもあるので、そこに対するプレッシャーもあったのではないかなと。松浦さん実は、こんなにも福田夏奈にフィーチャーしていただけるとは考えてもいなかったんです。もしそれを最初に知っていたら、もっとプレッシャーになっていたかもしれません。
でも、そもそも役作りが大変でそれを感じる余裕がなかったので、そういう意味ではほかのことに必死でよかったです。