殺人犯を熱演した松浦りょう「家でも刑務所の生活を再現して役作りをしました」
監督の演出方法に運命を感じた
―すごいですね。アンシュル・チョウハン監督は10年以上日本にいらっしゃる方ではありますが、インドのご出身なので、普段の日本の現場と違うところもあったのではないかなと。
松浦さんそうですね。今回は、「法廷内のシーン以外のセリフは基本、覚えなくていい。台本は捨てろ」くらいの感じで言われましたが、そういう方はあまり日本にはいらっしゃらないと思うので最初はびっくりしました。でも、海外ではよくある方法だと聞いたことがあり、以前からそういう演出をしてほしいとずっと思っていたので、そう言われたとき「これは運命だ」と。なので、今回は監督にすべて身をゆだねようと思いましたた。―実際、ご自身が望む演出法を体験されてみてどうでしたか?
松浦さんすごくハマりました。
でも、そういう演出をしていただく場合、自分がしっかりと役作りをしていないと成り立たないので、そこは徹底していないとダメだなと。監督からも事前に「役作りだけはとにかくやり込むように」と言われていたので、自分なりにがんばりましたが、自分には合っていると感じました。今後もまたこういう演出のもとでぜひやりたいと思ったほどです。