殺人犯を熱演した松浦りょう「家でも刑務所の生活を再現して役作りをしました」
―ご自身の顔が大きく映し出されたビジュアルをご覧になったときは、どうでしたか?
松浦さん最初は、「マジですか!?」となりました(笑)。それくらい本当に驚きましたが、すっごくうれしかったです。ただ、実はこのシーンは何度撮ってもオッケーが出なくて、何回もテイクを重ねました。みなさんに迷惑をかけてしまっていることに涙が止まらなくなり、正直に言うと最後のほうは覚えてもいないくらい。でも、泣き後の1発目でオッケーをもらったのが、このビジュアルのときです。
―それだけ苦労されたこともあって、非常に素晴らしいシーンでした。そのほかにも、大変なシーンは多かったのではないかと思うのですが。
松浦さんあとは、独房のなかで寝ながら泣くところやうずくまっているシーンでは本当に過呼吸になってしまいそうなくらいつらかったです。
ただ、完成した映画を観たら、効果的な場面になっていたので、がんばったかいがあったなと思いました(笑)。
―そこも監督の厳しい演出のもとで演じられていたのでしょうか。
松浦さん監督からは「もっともっと感情を出して!りょういけるよ!」という感じでずっと言われていたので、スポーツのコーチみたいでしたね(笑)。