一粒万倍日に気をつけたいことは? 幸運を掴むために知っておきたい“吉日”の意味
「暦」と「カレンダー」の違いは?吉日にたくさん種類があるのはなぜ?暦について研究する日本良学の代表、藤本宏人さんに、吉日への理解を深める知識を教えてもらいました。
江戸の人々が熱狂!験担ぎに活躍した「大吉日」とは?
現代日本でスタンダードになっている西洋式「カレンダー」は、明治維新後に導入されたもの。
「それ以前の日本では、中国由来の暦や、日本で独自に開発した暦を使っていました。今のカレンダーを使うようになって、まだ150年ほど。むしろ暦の方が、私たちの国にはなじみが深いんです」(藤本さん)
暦には、現在伝わっているだけでも40以上の種類があり、それぞれ計算方法が違っている。
「星の動きを計算したり、十二支を時間に当てはめたりと様々。そのため、暦ごとに異なる吉凶が導き出されます。結果、ひとつの日にたくさんの吉日が重なり、大吉日ができたのです。
昔の日本、特に江戸時代の人は縁起ものが大好きで、吉日を重視しました。そこで人々の実感が伴った評判の暦は知名度が高まり、今日に残っているのです」
暦が教える吉日は、先人たちが経験的に“幸せになれる”と太鼓判を押した日。私たちもぜひ、あやかりたい。