シングルマザーの厳しい現状を実感し決意! 人気スタイリストが開いた「こども食堂」に迫る
しかしスタイリストである彼女が、なぜこども食堂を?
「ごはんを作って振る舞うことは昔から好きだったし、それに毎日忙しくても料理をする時間はなぜか無心になれたので、とりあえず今の私にできることは、こども食堂だと思ったんです。役所の帰り道に決意し、次の日には周りの人にこども食堂をやることを宣言し、その4か月後に開店しました。最初は、周りに頼らずにひとりで開こうと思っていたので、簡単に作れそうな豚汁とおにぎりを提供しようと考えていたのですが、周りの人に宣言したことで、支援金や物資を支援したい、食堂を手伝いたいと賛同してくれる人がありがたいことに多くいて、それならちゃんとお金を生み出しながら運営したほうが持続可能なこども食堂が開けると思い、一般社団法人にしました」
メインスタッフは木津さんのほかに3人。さらに12人の運営スタッフがいて、お給料を支払い、シフト制で月2回のこども食堂を開店している。
「ボランティアでお手伝いしたいと言ってくれる方もいましたが、みんなに気持ちよく働いてもらうためにもしっかりと給与を支払うことでフェアな関係が築けると思ったんです。それにそのほうが、ひとりひとりが個の力を活かしやすくなるし、責任がある良い仕事ができる。