考察合戦も白熱! 初の女性主人公で話題『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の魅力とは!?
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(以下、『水星』)は、TVシリーズ初の女性主人公、しかも学園ものという今までにない試みだ。第1話では女性同士の婚約が話題となり、その後も毎週放送の度にSNSで考察合戦が繰り広げられるほどの“祭り”っぷり。その見どころを『水星』にどっぷりハマったアニメ文化ジャーナリストの渡辺由美子さんと、ライターの青柳美帆子さんが語ります。
女同士の絆を本気で描く、長寿シリーズの挑戦作。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
青柳美帆子:実は、今までガンダムの関連作品はほとんど観てこなかったんです。『水星』は、Twitterの盛り上がりが気になり観始めました。10代に人気なのかな?と思っていたんですが、作中描かれる親子の確執や社会問題は、20~30代以降にこそ深く刺さっているんじゃないかと。
渡辺由美子:私は『機動戦士ガンダム』から観ていたけど、女性視点で印象深かったのは『機動戦士ガンダムSEED』。
あれから20年、ガンダムに初めて女性主人公が登場したのは感慨深い……。本作は、主人公が学園に編入してくる少女マンガ的な導入がうまい。何もわからないスレッタに手を差し伸べる陰のある美少年エラン、憎めないオレ様キャラのグエル、飄々とした色男のシャディクなど、スレッタとミオリネを中心としたハーレム的構図など、少女マンガ的なお約束がちりばめられています。