「学生を励ます意味」で東京藝大が卒業作品を30万円で買う「買上」制度、知ってる?
今後も、なかなか実施できないかもしれないので、めったにないチャンスだと思います。
日本画や油画などは、よく展覧会も開かれますが、例えばメディア映像や作曲科などの買上作品展示は珍しい試みです。東京藝大にさまざまな科がある、ということを知らない方も多いと思いますので、驚かれるかもしれません。各分野で専門を極めた学生たちによる、レベルの高い作品を楽しめる機会になっています。
勢いのある作品が見られる!
荒神明香《reflectwo》2006-2007平成18年度卒業買上
――最後に、anan読者におすすめの作品を教えてください。
古田先生たくさん作品があり、ジャンルもバラバラなので、おすすめ作品を選ぶのが難しいですけれど、先端芸術表現科の作品はいかがでしょう。4つの作品があり、そのうち3点は女性が作った作品です。それぞれの訴え方も、インスタレーションであったり映像であったりして、表現の幅がすごく広いというのがわかります。
先端芸術表現という科が東京藝大にある、ということも知らない方が多いと思います。読者のみなさんと同じ世代の女性がつくり、作品が買い上げられ、その後アーティストとして活躍しています。