池松壮亮「全部かわいい」佐藤浩市の息子・寛一郎に対する特別な想い
今回、ご紹介するのは、映画『せかいのおきく』。つらく厳しい現実にくじけそうになりながら、それでも心を通わせることを諦めない若者たちを描く青春物語です。主人公のおきくと偶然に出会い、下肥(しもごえ)買いの相方となる中次と矢亮を演じた、寛一郎さんと池松壮亮さんにお話をうかがいました。
「壮亮さんの演技を間近で見ることができて幸せでした」
左から、寛一郎さん、池松壮亮さん
【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 140
映画『せかいのおきく』の舞台は、日本が世界の大きな渦に飲み込まれていった江戸末期。
主人公は、寺子屋で子どもたちに読み書きを教えているおきく。彼女は、ある雨の日、厠のひさしの下で雨宿りをしていた紙屑拾いの中次、下肥買いの矢亮と出会います。
武家育ちでありながら、今は貧乏長屋で質素な生活を送るおきくと、古紙や糞尿を売り買いする最下層の仕事、汚穢屋(おわいや)に就く中次と矢亮。
やがて心を通わせていく3人ですが、ある悲惨な出来事に巻き込まれたおきくは、喉を切られて声を失い、心を閉ざしてしまいます。
メガホンを取ったのは、日本映画界を長年にわたり牽引してきた阪本順治監督。