35年間愛され続けている『桃太郎電鉄』 制作者が語る、シリーズ誕生秘話
「これだったら」と提案してくれて。
――『桃太郎伝説』の発想のきっかけを教えてください。
桝田:当時『少年ジャンプ』の読者が700万~800万人いて、その読者ページで人気を博しているさくまあきらが、いつものメンツでRPGを作ると言えば100万本売れるから、どこでも企画書通るんだよ…っていうのが代理店の発想(笑)。
さくま:もし売れなくても「失敗しちゃった~」って『ジャンプ』でネタにできるからいいや、って。
桝田:あと、日本を舞台に、ユーモアたっぷりにします、っていうのはわかりやすいよね。『ドラクエ』にないところを売りに立てて、かぶっていないし。
さくま:お供を連れて鬼退治をする『桃太郎』の話自体がRPGだよねと話していたよね。
――そこから『桃太郎電鉄』に移行されたのはどうしてですか?
桝田:RPGを作るのは大変なんだよ!誰もやりたくないよ(笑)。
あとは、やっぱりさくまさんが鉄道大好きだったから。
さくま:大変な思いをしたんだから、次は自分の好きなことをやろうってね。あと、RPGはテストプレイがつまらなくて(笑)。何歩歩いたら敵が出てくるとか全部わかってるから。『桃鉄』は人によってプレイ内容が変わるから毎回面白い。