昼間に眠くなるのは異常!? 「Pokemon Sleep」監修者が“睡眠”を解説
と、データで見たときの客観的な「よく眠れた」には大きな違いがあるんです。そして「途中で起きなかった」「朝すっきり起きられた」といった主観的な指標は、あまり当てになりません。実際に「4時まで眠れなかった。2時、3時、4時に時計を見たから間違いない」と主張した人の脳波を見ると、その間くらいにぐっすり眠っていたという例もあるんです。最近では、手軽に睡眠記録をつけられるスマートウォッチやリングもあります。ただ、こうしたデバイスは使用環境によって精度に差があることに注意しましょう。よく眠れているかを知るには、脳波を測るのがいちばん正確です。
Q3、「不眠」と「睡眠不足」の違いは?
A、眠れないのが「不眠」、眠らないのが「睡眠不足」です。
専門用語における「不眠」は、眠ろうとしているのに眠れないこと。一方の「睡眠不足」は眠らないこと、つまり、その人にとって必要な睡眠時間を確保しないことを指します。特に自覚のない睡眠不足は「行動誘発性睡眠不足症候群」という名前の立派な病気です。たまに「寝ても寝ても昼間に眠くなる。過眠症かもしれない」と心配される方がいますが、話をよく聞いてみると実は5時間しか寝る時間を確保していなかったということもあります。