唯一無二の物語を紡ぎ出す29歳。脚本家、演出家、映画監督・加藤拓也に迫る!
作者の手で物語に希望を与えることはできなくはないのですが、それでは作者の意図が生まれてしまいます。できるだけ物語の流れるままに終わりたいなと思っています。
――今年は読売演劇大賞や岸田國士戯曲賞など、名だたる演劇賞を受賞されました。お仕事の環境も変化したのではないですか?
評価していただくというのはもちろん嬉しいことですが、それによって書くものが変わるわけではないので、自分の生活は特に変化はないですね。ただ、受賞した戯曲を書籍にしていただいたのは嬉しかったです。演劇は上演したら基本的には消えてなくなってしまうものなので、形として残るというのは感慨深いです。
――書く作業は楽しいですか?
基本、しんどいですよね。面白い瞬間はもちろんありますけど。
――書きたい物語は常にあるのでしょうか。
そんなことないです。普段、気になることをメモしていて、それを見返して、いくつかが結びついたときに思い浮かぶ感じです。
――加藤さんのプライベートが全く想像つかないのですが、普段はどんな生活をしているのですか?
めちゃくちゃ普通です。猫を1匹飼っています。
――趣味やハマっているものは?
なんやろな…コーヒーは好きで毎日淹れています。