くらし情報『訳者別の読み比べも楽しい! 古典文学愛好家が教える、『源氏物語』の魅力』

訳者別の読み比べも楽しい! 古典文学愛好家が教える、『源氏物語』の魅力

それで古典作品をいろいろ読み漁って、古代ギリシャやローマの日常生活とか恋愛事情を知りました。

三宅:それで、なぜ日本の古典に興味を持ったんですか?

イザベラ:大学に入る時に、軽い気持ちで日本文学の講義をとったんですよね(笑)。でも、歴史から学んでいくうちに、どんどん古典文学にハマっていって。最初に読んだのは『源氏物語』でした。

『源氏物語』は女性キャラが魅力的。
三宅:やっぱり、日本最古の恋愛ロマンスですもんね!

イザベラ:のめり込みましたね。登場人物を知り合いに例えたりして、友達と楽しんでいました。

三宅:『源氏物語』は盛り上がりますよね!私も大学生の時に、ドラマ化するならこの役はあの俳優さんがいいとか、勝手に配役を妄想してました(笑)。


イザベラ:主人公の光源氏よりも、女性キャラクターの方が個性的だし、断然、色鮮やか。だから、想像力を掻き立てられるんですよね。

三宅:『源氏物語』って読む時の年齢によって感情移入するキャラが替わりませんか?最初は自分がまだ子供だったということもあって、雲居の雁がかわいくて好きだったんですが、大人になった今は朧月夜のような主体的な女性に惹かれる。

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