「ハイヒール」本当の意味、知ってる? 【意外と知らないカタカナ語雑学】
ハイヒールは王様が履いていた…!
ハイヒールを履いたもっとも有名な歴史上の人物といえば、フランスの国王ルイ14世。背があまり高くなかった国王は、威厳を見せるためにハイヒールを履いていたといわれています。
歴史の教科書にも載っている肖像画、「フランス国王ルイ14世」(イアサント・リゴー作、ルーヴル美術館所蔵)にも、白いタイツに赤いヒールを履き、堂々とした国王の姿が描かれています。
さらにハイヒールのブームは続き、国王ルイ15世の時代になると、彼が履いていた優美なハイヒールは「ルイヒール」と名づけられました。当時のヒールは、男性のパワーを象徴するもののひとつであったようです。
汚物を踏まないために履いていた…!?
ハイヒールは、高貴な男性が履いていたエレガントな履物でしたが、実は対照的なエピソードも存在。なんと、糞尿などの汚物を避けるためにヒールの高い厚底靴やブーツを履いていたというのです!中世から近世にかけて、パリの路上は人や動物の排泄物や食品ゴミなどの汚物があふれていました。そこで、服の裾を汚さないようにするためヒールの高い靴を履いていたそうです。優美なハイヒールとは真逆の、なんとも実用的なヒールの使い方ですね。