恋愛って、実際のところ何をしているの? “哲学対話”で掘り下げる!
「この人は違う」みたいな恋愛“っぽい”話をしているのを聞いて、なんとなく「そういうものなんだ」っていう空気は感じていたけれど、「つまり何をやってるか」は実際よくわからない。で、その感覚が今もあまりなくなっていないんですね。もちろん私だって、心が動くとか、誰かのことを考える・想うっていうのは、全然ある。でもそれだけを恋愛として切り離すとか、「恋愛」と「それ以外」という分け方にはしていなくて。あくまで“人間関係”の側面の一つというか…。大切なのは、「私とこの人をどういう関係にしていくか」「私とこの人がどんな距離感で関わるか」であって、それが恋愛かどうかって別に先に決めていないのかも………。なんてことを最初に思いました。
永井:…うーん、なんなんですかね、中学高校くらいの「次はあの子が好き」「次はあいつ」みたいなのって(笑)。
それは恋愛だったんだろうか、値踏みではなかろうか…なんてことも思いつつ。お話を聞いていると、そもそも「恋愛って何だろう」という問いが私の頭の中でぐるぐるし始めました。桜林さんの言うように、人間関係の中に立ち現れてくるもの、あるいは“状態”は、確かに恋愛っぽい。
桜林:いま思い浮かんだのは、自分の心の奥から勝手に湧き上がってくる感情みたいなものは、たぶん「恋愛」