恋愛って、実際のところ何をしているの? “哲学対話”で掘り下げる!
と名前を付けられそうだなと。その一方で、独占欲だったり、相手と両想いになりたいだとか、二人で作る関係性のことも「恋愛」と呼んでしまうから、混乱するのかも。
永井:とすると、「じゃあ“恋愛の反対”って何だろう」とか「“恋愛していない関係性”っていうのは何なんだろう」というモヤモヤも湧いてきて…。全然まとまってないんですけど、つまり、この感情をあえて“恋愛”と言いたい時、前景化したい時って、何が働いているんだろう。
桜林:恋愛がない状態、私はけっこうあるんですよ。その時の自分のことを思い出してたんですけど、ひとことで言うと「それどころじゃない」(笑)。
永井:ああ(笑)。
桜林:経済的な問題だったり、仕事がめちゃめちゃ忙しいとか。
そういう時って恋愛に限らず、心が動く隙間がないっていうか。たとえば人が悲しんでいても、「自分はそれどころじゃない」と思ったり。恋愛だけに特別心が動かないんじゃなくて、心が動かない時に恋愛がない状態だったな、なんてことを思い出しました。【問】「これは恋愛だ」と定義する条件って?
永井:さっきから、どうして「これは恋愛だ」って言いたくなるのかを考え続けているんですけど、それだけ心の動きがあまりに不安定で、意味不明、得体が知れないからなのかもしれない。