くらし情報『恋心は今も昔も一緒!? 『和泉式部日記』の和歌から読み解く“平安女子の恋のリアル”』

恋心は今も昔も一緒!? 『和泉式部日記』の和歌から読み解く“平安女子の恋のリアル”

親王は、「自分の恋心をあなたに伝えなければよかった。あなたがつれないので今日は苦しい」と訴えている。対する和泉式部は、「私を想っているのは今日だけなのでしょう。私はずっとあなたを想っているのに」とまた大胆!和泉式部の歌にある「ながめ(眺める)」は、恋煩いしている時によく使われる言葉。切ない想いが込められている。

語らはばなぐさむこともありやせむ言ふかひなくは思はざらなむ【敦道親王】
なぐさむと聞けば語らまほしけれど身の憂きことぞ言ふかひもなき【和泉式部】

会いたい、でもまだ会えない…。揺れる気持ちを吐露。
親王から届く歌により、恋人を亡くしたさびしさがなぐさめられるような気持ちになる和泉式部。
そんななか親王から「直接会ってなぐさめたい」と、歌だけのやり取りから関係を進めませんかとお誘いが。和泉式部は「そう聞くと会いたい」としながらも「恋人の死を悲しみながら浮気する自分を憂えている」と、揺れる気持ちを伝えている。会えた喜び
この時代の“会う”ことのハードルの高さと、達成された時の双方の喜びが凝縮。
ついに敦道親王が和泉式部のもとを訪れる。御簾越しに見た彼はうわさにたがわぬ美しさ。「恋人のようなことはしないから、そばに行きたい」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.