くらし情報『恋心は今も昔も一緒!? 『和泉式部日記』の和歌から読み解く“平安女子の恋のリアル”』

恋心は今も昔も一緒!? 『和泉式部日記』の和歌から読み解く“平安女子の恋のリアル”

と言う親王。和泉式部はやんわり制するが、親王は御簾の内側に滑り込み…。

恋と言へば世のつねのとや思ふらむ今朝の心はたぐひだになし【敦道親王】
世のつねのことともさらに思ほえずはじめてものを思ふ朝(あした)は【和泉式部】

一夜を共にした二人は熱烈な歌を交わし合う。
結局、一夜を共にした二人。それを想起させるのが明け方に帰ったことを指す「朝」という言葉。夜通し男女が過ごす=性的関係があったことを暗示する。すぐに親王から「恋なんてありふれているのに、今朝の自分はこれまでにない気持ちだ」と熱烈な歌が寄せられ、和泉式部も「こんな物思いをするのは初めて」と情熱的にリアクション。

深まる想い
互いに気持ちが深まるにつれて、不安や独占欲も肥大。
和歌にもその様子が表れる。
その後も二人の恋は盛り上がり続けるものの、敦道親王は高貴な身分のため気軽に出歩くことができず、せっかく訪ねても和泉式部が就寝中など会えない日々が続く。不安を訴える和泉式部に親王は自分の想いを伝えるが…。

大水の岸つきたるにくらぶれど深き心はわれぞまされる【敦道親王】
今はよもきしもせじかし大水の深き心は川と見せつつ【和泉式部】

想いの深さを水の深さに例えた一首に掛詞で応戦。

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