恋心は今も昔も一緒!? 『和泉式部日記』の和歌から読み解く“平安女子の恋のリアル”
と返事。何があっても別れたくないという気持ちを伝えている。
日記の結末は…
敦道親王は、乳母に外歩きを叱られ、和泉式部を自邸の女房にするべく呼び寄せる。しかし、同居している正妻は和泉式部が親王の恋人だと知っていたので怒り心頭。実家に帰ってしまうというところで『和泉式部日記』は終わっている。その後、敦道親王も早くに亡くなり、再び独り身になった和泉式部は、“彰子サロン”のメンバーとなる。
木村朗子(さえこ)先生津田塾大学学芸学部多文化・国際協力学科教授。専門は日本古典文学、女性学。
『百首でよむ「源氏物語」』(平凡社新書)、『紫式部と男たち』(文春新書)など和歌や平安文学にまつわる著書多数。
※『anan』2024年2月21日号より。イラスト・カシワイ取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)
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