14歳の少女がスーパースターと恋愛関係に…ソフィア・コッポラ監督が語る新作の裏側
映画監督でありながら、ファッション・アイコンとしても高い人気を誇っています。今回は、制作の裏側やプリシラ本人とのエピソード、そして本作の見どころなどについて語っていただきました。
―監督はこれまでにさまざまな女性像を描いていますが、当事者が存命の映画は初めてということで、これまでと違う難しさもあったのではないでしょうか。
監督そうですね、確かに難しさを感じる瞬間はありました。特に、私自身が表現したいことや真実に迫りたい気持ちを追求するだけでなく、彼女が居心地よくいられるものでないといけませんでしたから。そういう部分は責任を持って考える必要はありました。ただ、いつでも話を聞きに行くことができて、質問にも答えてもらえたので、そこはアドバンテージだったと思います。
―ご本人とお話するなかで、特に印象に残っていることは?
監督当時のことを話す彼女はまるでタイムスリップしているみたいで、細かいところまでよく記憶しているのには驚かされました。
グレースランドにいたエルヴィスの友達のことや何を食べていたとか、そんなことを聞くのはとても楽しかったです。
プリシラには、誰もが共感できるはず
―プリシラに対して監督は共感を覚えたとのことですが、どのようなところに感銘を受けましたか?
監督彼女が若かったことは知っていましたが、グレースランドに住みながら高校に通っているのは知らなかったので、その状況を考えるとかなり大変だったのではないかなと想像しました。