くらし情報『「これまでのやり方を壊したかった」話題のフレンチ・アニメーションが日本に上陸』

2024年4月10日 19:30

「これまでのやり方を壊したかった」話題のフレンチ・アニメーションが日本に上陸

それが日本のアニメの特徴でもある思っています。

―ローデンバック監督はアニメーション監督のなかでも高畑勲監督を尊敬しているそうですが、どのようなところが魅力だとお考えですか?

ローデンバック監督高畑監督がおもしろいと思うのは、似たような作品を作らないところ。毎回全然違うタイプでありながら、どのキャラクターに対しても強い愛情を感じます。ストーリーにあったビジュアルを選びつつ、やりたいことがはっきりしている部分も高畑監督の素晴らしいところですし、日本のアニメ業界のなかでも異色の存在ではないでしょうか。

マルタ監督しかも、高畑監督は絵を描かない監督なのに、あれだけのアニメーションを作っているのはすごいですよね。ちなみに、今回のポスターではセバスチャンが描いた絵は1つもありません。ただ、2人でグラフィック的なディレクションをしているので、それをチームに伝えて描いてもらっています。

現実世界もパーフェクトな人ばかりではない

「これまでのやり方を壊したかった」話題のフレンチ・アニメーションが日本に上陸


―それでは最後に、ananweb読者に向けて、メッセージをお願いします。


マルタ監督映画のなかでは完璧な母親像が描かれることがありますが、今回私が見せたかったのは誰にでも手が届くような不器用な母親の姿。

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