不動産会社の経営者が教える! 物件探しに今すぐ役立つ「間取り図チェックポイント」
N:納戸、S:サービスルーム、DEN(デン):書斎、F:フリールーム。これらはすべて、建築基準法により「居室」と認められない部屋のことを指しています。
建築基準法では、「居室」について、「人が居住・執務・娯楽などの目的のため継続的に使用する室」を居室と定めています。このためには、採光や換気など、さまざまな基準を満たす必要があります。
さらに、窓の最低面積は「床面積の7分の1以上」と決まっているため、窓を設けることができない部屋は、「N:納戸」「S:サービスルーム」「DEN(デン):書斎」、「F:フリールーム」などと表記されるのです。
それぞれに違いはなく、物件の雰囲気にあわせて変えられているものと考えてください。
N、S、DEN、Fと表記されていても、窓があったり、寝室にできそうな広いスペースの部屋であったりする場合もあります。それならば「居住スペースとして活用できそう」と考えるかたもいるかもしれませんね。
ところが建築基準法では、納戸やサービスルームは居室として認められていないため、コンセントがなかったり、エアコンが設置できなかったりすることもあるのです。
間取り図を見て気になったら、必ず内見して、居住スペースや寝室などとして有効活用できる部屋なのか確認しておくことが大切です。