福士蒼汰、映画『湖の女たち』は「自分の心で演じることを大切にしました」
脳みそを使ってお芝居すればするほどエンターテインメント性が高まると思うので、逆に今回は意識的ではなく、自分の心で演じることを大切にしました。圭介の中から溢れ出たものであれば台本から逸れてもOKだと。そんな役への取り組み方を学べた現場でした」
さらに、大森監督流の演出に驚いた場面もあった、と明かす。
「家のソファに座り、裸にタオル一枚で佳代のプロフィールを見ているシーンの撮影前、『一人にするから感じて』と監督から指示があり、スタッフ全員が部屋から離れて僕一人に(笑)。部屋中を見て回り、圭介の生活を感じながらソファに座っていたら、数分後、監督が戻ってきて『いい顔してるじゃん』と撮影再開。一人にした意図は教えてもらえなかったのですが、俳優自身に考えさせるやり方だったんだと理解しています」
撮影前には圭介らしい体を作り、圭介と佳代の危うい関係を表現するため、佳代を演じた松本まりかさんとの会話も控えたそう。
「圭介には整った細マッチョよりも、少しずっしりとした体型のほうが合っていると思い、食べて、鍛えて、体を大きくしていました。初共演の松本さんとは現場では台詞以外、ひと言も話さなかったんです。