津田健次郎「僕はすごく欲張りなんです」 俳優、声優、監督…多彩な活動にかける思いを語る
それまでも、声優として僕の声を認知してくださっていた人たちはたくさんいらしたと思うのですが、『エール』以降、それまでとは別の層の方々からも気にしてもらえるようになった、そんな実感がありました」
また、もともと活躍していたアニメーションというジャンルの立ち位置の変化も大きかったとか。
「僕らが子供の頃はアニメーションというと、子供か、アニメが好きな大人が観るもの、という感じだったと思うんです。でもこの10年ほどでアニメーションが限られた人たちのものではなくなり、さらにコロナ禍でもっと外の世界に広がっていった印象があります。アニメの仕事が多かった僕にとっては、時代の後押しもあったのかもしれません(笑)」
キャラクターの絵に合わせて声だけで演技をする声優業、自分の体すべてを使う実写映像作品や舞台。どちらも〈芝居〉ではあるけれど、表現の仕方も、難しさは異なるのでは。そんな素人質問をぶつけてみると、津田さん的には「ジャンルによって何かが変わる、ということはない」とのこと。
「確かにスタートは舞台ですが、そもそもは“芝居がしたい”という気持ちから始まっているので、僕にとってはどのジャンルも同じ。