津田健次郎「僕はすごく欲張りなんです」 俳優、声優、監督…多彩な活動にかける思いを語る
「必要なものだけを持って、シンプルな芝居をしたいし、シンプルな人間になりたい。でもきっとそれって、積み上げることより、難しいことな気がします。でも、楽しみです」
そして津田さんのもう一つの大きな夢が、監督として映画を作ること。もともと芝居に目覚めたきっかけが映画で、10代の頃にミニシアター系の作品にたくさん触れたことで、さらに深く深く夢中になった。そしてこの10年、映画を撮るというフィールドにも少しずつ種を蒔き、思いを育ててきた。
「40歳くらいから、雑誌を作ったり舞台を作ったり、MVを撮ったりと、ジャンルを問わずいろんなことに挑戦する中で、最終的にはやっぱり長編映画を撮りたいという思いが明確になりました。いつか自分の作品を、海外の人にも観てもらいたい…それが今の僕の夢です。でもねぇ…、僕は演技に関しては結構大胆なところがあって、不安があっても“やっちゃえ!”ってタイプなんですが、撮るとなると、そんな余裕は全くなくなるし、さらに自分の芝居にOKなんて絶対出せない…。
でも、そういうところも克服して、できれば来年、難しくても2026年には、長編を観せられるように頑張ります(笑)」
つだ・けんじろう1971年6月11日生まれ、大阪府出身。