韓国の名優クォン・ヘヒョ「好きなことを仕事にできていなくても、悩まなくていい」と語る意味
撮影中の飲酒にはノウハウが必要
―今回は17分にも及ぶ長回しのシーンで、A4用紙5枚分ほどあるセリフを1時間前に渡されたにもかかわらず、俳優陣はアドリブなしですべてやってのけたと聞いて驚きました。とはいえ、直前に脚本を渡されるのはかなり大変ではないでしょうか。
クォンさん私はセリフ覚えが早いほうなのかもしれませんが、誰でも集中すれば覚えられるものなので、あまり個人差はないかなとも思っています。覚えていくなかで、その人物になっていくような感覚ですね。
とはいえ、ほかの作品では撮影が終わったら「ビールでも飲みに行こうかな」となりますが、ホン監督の現場はみんな疲れきっていて、終わったあとはすぐ家に帰ります(笑)。集中力を使うというのは、それぐらいエネルギーが必要なんですよ。
―ちなみに、劇中ではお酒を飲むシーンが多くあり、お水を飲む俳優も多いなか、ご自身は本物のお酒を飲んでいるとか。そのあたりの裏話があれば、お聞かせください。
クォンさん演技をしているといつもよりは酔わないものですが、撮影が終わるとやっぱり酔いが回りますよね(笑)。ホン監督の場合は、ワンシーンが長いことも多く、何回も繰り返しながら俳優たちのアンサンブルを作っていくこともあるので、撮影中のお酒の飲み方についてはノウハウが必要になってきますよ。