ゴールデンボンバー・鬼龍院翔「僕らは時が経つほど面白くなるバンド」
いえ、子どもの頃は、音楽に関してまったく興味がなかったんです。父は音楽を聴かない仕事一筋というタイプでしたし、両親から僕に音楽をさせようということもなく、どちらかというと健康のことを考えて、水泳やサッカーをやりなさいという感じでした。ただ、母はミーハーなんですよ。当時は沢田研二さんが好きで、いまは嵐さんや堂本光一さんが好きでファンクラブにも入っていましたし(微笑)。だから、子どもの頃は、スターが好きな母が持っていたカセットテープに入っていた歌謡曲やレコードを一緒に聴いていましたね。
――昔から歌はお上手だったんですか?
いえいえ、むしろ歌には苦手意識がありました。ただ、成長していくにつれて、バンドに漠然とした憧れを持つようになってきて。それで小学校6年生ぐらいのときに、初めてギターを買いました。
練習していずれバンドを組むときは、ギターとして加入しようと思っていたから。でも、たいして真面目に練習しなかったので、全然上達しなかったんですけど。
中学生になってから、ふざけて歌ってみたことがあったんです。すると、意外と歌って面白いなと感じて。「僕はボーカルでいいかもしれない」と一瞬思いました。