ゴールデンボンバー・鬼龍院翔「僕らは時が経つほど面白くなるバンド」
のメロディは、寝起きに頭の中に流れてきたんです。夢の中で誰かが歌っていたんだと思うんですが、それを携帯のボイスメモに吹き込んで保存しておきます。ほかの曲にしても、仕事中とか、ふとしたときに頭の中でメロディが流れるから、断片的に出てくるフレーズを1曲としてフルサイズにしようと形作っていって。ギターで音をあてながら、ノートに曲の構成やコード進行を書いていくんです。昔からずっと変わらず、紙とボールペンとギターでほぼ曲を構成したら、パソコンのDTMに楽器を打ち込んでいくという感じですね。
――ライブは、歌と演劇と映像とのバランスが絶妙です。エンターテインメントショーとしても見応えのあるステージになっていますが、そのさじ加減はすごく難しいところではないのでしょうか。
難しいです。
ライブエンターテインメントというのは、確立された形や時間があるジャンル。そういったなかで「人と違うことをやりたい」という道を選ぶのであれば、その配分は誰もモデルがいないので、そこは自分たちでやってみてダメだったとか、もっとこうしたほうがよかったとか、いただいた反応も参考にして、いっぱい失敗もしながら調整していきます。さじ加減は本当に難しいのですが、何度も繰り返してライブをやってきたうえでいまの配分になっているので、ライブはみなさんの反応をしっかり見てきた歴史ともいえます。