ゴールデンボンバー・鬼龍院翔「僕らは時が経つほど面白くなるバンド」
お金と時間が許すなら、別に好きなものぐらい過剰摂取していいじゃん!と思うわけです。うしろめたさを感じることなく、堂々と娯楽を何度楽しんでもいいのではないかなと。
昔よりもSNSで情報をたくさん手に入れることができる時代ですし、それは刺激があるだろうけれど、同時にストレスが溜まることでもあるかもしれない。でも、そういったまわりのことに惑わされることなく「とりあえず今日ぐらいは好きなものを食べて、音楽聴いて、楽しい時間にしようよ」と伝えている曲なんです。
そんなことをそろそろ歌詞にのせたいなと思っていたら、この曲のメロディが浮かんできて。曲の前半はビジュアル系っぽく、難しいことを言っているような雰囲気がありますけど、結局それはどうでもよくて、そんなことよりも僕には大好きな音楽と飯があるんだ、と明るく生きようという曲で。曲の前半は現代社会の歪みを表していて、サビの部分では、こう生きたらいいじゃん、とみなさんに提案しているんですよね。ゴールデンボンバーはいつも、曲にメッセージなんて何もないんですけど、「イイね」はメッセージソングです。
――鬼龍院さんが「メッセージソングです」と言い切ることができる新曲ができたのが、いまのタイミングだったと?
20年やっていて、ポジティブな曲なんてひとつもないんですけど。