くらし情報『田村正和から柄本佑まで…時代を象徴する、テレビドラマを彩る“大人の男”たち』

田村正和から柄本佑まで…時代を象徴する、テレビドラマを彩る“大人の男”たち

放送中の大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長を演じて抜群の存在感を示している柄本さんも、ファン層を拡大しています。柄本さんは、高校在学中に映画『美しい夏キリシマ』(’03年)でデビューして、その後も多くの映画やテレビドラマに出続けている売れっ子ですが、ちょっとクセのある脇役を演じることも多かった人。そんな彼の個性的な魅力が一般的に光り始めたのは、『知らなくていいコト』(’20年)で主人公の真壁ケイト(吉高由里子)を全方向から守る尾高由一郎を演じたあたりから。個性派でありながら包容力があって、取り乱さずに、常に落ち着いている役の印象は本人ともリンクするのでしょう。これは、ハラスメント問題からむやみに怒ってはいけないとか、コンプライアンスを意識したこの時代の生き方や考え方にも、ちょうどマッチしているのかもしれません」

どこかミステリアスな部分や、そこから滲み出る独特の色気は、年齢を重ねるごとに増しているようにも。

「芸能一家のお家柄だということも含め、一周して、’90年代の田村正和さんに通じるところもあります。安藤サクラさんと結婚され、脈々と俳優一家の血筋を守っていく感じにも安定感があっていい。

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