くらし情報『小島秀夫「髭と眼鏡が僕のアイコン」 自身の“ヒゲとメガネ”の歴史を振り返る』

小島秀夫「髭と眼鏡が僕のアイコン」 自身の“ヒゲとメガネ”の歴史を振り返る

小島秀夫の右脳が大好きなこと=を日常から切り取り、それを左脳で深掘りする、未来への考察&応援エッセイ「ゲームクリエイター小島秀夫のan‐an‐an、とっても大好き」。第16回目のテーマは「ヒゲとメガネとHIDEO」です。

髭と眼鏡が僕のアイコンであり、僕のイメージとして定着しているらしい。SNSから流れてくる僕の似顔絵にも髭と眼鏡が必ずフィーチャーされている。髭と眼鏡だけで僕のコスプレだと主張する強気のレイヤーもいる。海外の人には、髭と眼鏡のアジア人はみんな「HIDEO KOJIMA」に見えるらしい。もちろん子供の頃の僕には、ヒゲもメガネもなかった。

僕が眼鏡をかけだしたのは、平成を迎えた1991年くらいのことだ。
僕の人生の半分は裸眼だったわけだ。両親も兄弟も親戚一同さえも、誰も眼鏡をかけてはいなかった。まさか自分が将来、眼鏡をかけることになろうとは思いもしなかった。

とはいえ、僕は以前から眼が人より弱かった。暗い部屋でテレビや映画ばかりを観ていたのが祟ったのだろう。小学2年生の時の視力検査で、検査医師から忠告を受けた。「左右の視力が違うので顔を斜めにして見る癖がついている。矯正した方がいい」

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