くらし情報『池松壮亮、映画監督・奥山大史は「これからたくさんの俳優が出会ってほしいと思う監督」』

池松壮亮、映画監督・奥山大史は「これからたくさんの俳優が出会ってほしいと思う監督」

――『ぼくのお日さま』ではバリアフリー上映もあると伺いました。健常者と障害者というある種のボーダーを取り払おうとする素敵な考えに目が向くようになったきっかけは?

奥山:通っていた小学校に、障害のある方々が過ごす滋賀の施設に希望する人が行ける制度があったんです。そこで1週間弱過ごしたのが原体験ですね。その後、障害のある子どもの映画を作ろうと、広尾にある特別支援学校にお手伝いに行きました。障害のある人たちを描く時にどうするべきなのか悩みながら、健常者である子どもが、気軽な気持ちで障害を真似するようにお芝居をするのは絶対に違うと思いました。

池松:そうした経験があったと聞いて、なるほどと思いました。今作の主人公は吃音を持っています。奥山さんは吃音を自分の映画に“利用”しようとするような態度が一切ありませんでした。
そうではなく、作中で自然と吃音の少年を物語世界に存在させ、周囲の優しさでカバーしていくことを選んでいます。まるで映画でこの現実世界をカバーしていくような感性に、とても共感できました。

――ボーダーを超えたいことは?

奥山:照明だけ、録音だけで現場に入ることです。光や音のことをもっと知りたいですし、より詳しくなったら、自分の現場で具体的に指示を伝えられると思うので。

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