根本宗子「自分の作品のカラーを背負ってもらっていた」 長井短との強い信頼関係
そういうお芝居を作る人がついにいた!これが欲しかったの!!って感動でした。主宰の劇団“月刊「根本宗子」”のオーディションがあると知り、すぐに応募しました。
根本:でもオーディションは2日間だけなのに「仕事が入ったから日時を変えてください」って、バイトのシフトを変えてくれぐらいの感覚で連絡が来て。ルーズな人が私は苦手なので「あいつ!!絶対落とす!」って決めてたんだけど(笑)、いざ会ってオーディションをしてみたらすごく面白かったんですよ。
長井:え~そうだったんだ(笑)。
根本:グループ審査で、長井さん一人がいることでグループ全体が活きたし、盛り上がって。この人は周りを巻き込んで芝居をする力がありそうだし、役を書いてみたい!と思いました。まだ19歳で芝居の形に囚われず、何にも染まっていない感じもよかったですね。
――仲を深めた経緯を教えてください。
根本:当時私は、女性がメインとなる脚本を今以上に書いていて、固定のメンツでやっていきたいという気持ちが強かったんです。それで次作も次作もと次々と長井さんに声をかけて。稽古して本番をやって、翌日からまた次の稽古をやってという勢いで活動していたので、プライベートで会う以前に、普通にほぼ毎日顔を合わせていたよね。