生活がおもしろくなる? 作家・くどうれいんが“日記を書く楽しさ”を語る
“日記=毎日書くもの”だと思っていませんか。自由に、空白の日さえも楽しみながら10年以上日記を書き続ける作家のくどうれいんさんに「日記を書くと生活がおもしろくなる」、その理由を聞きました。
日記を“書く”
【6月10日】わたしは本当に、「選べたかもしれないもの」を差し出されるのが嫌いだ。
【7月25日】独身最後の日じゃん、と言われて「たしかに!」と思ったときには既に22時で、だからってどうしようもない。(中略)あした賞味期限の納豆が2パックもあるんだよなあと思いながら、32%の充電のiPhoneを握って眠る。
【11月7日】コンビニの中ですれ違った若いサラリーマンが「まじでうちの会社の自販機ってセンスねえよなあ、そう思わねえ?」と言っていた。
【1月12日】わたしってうるさいな。と思い、落ち込む。
小説やエッセイ、短歌、絵本など幅広い創作で活躍し、それらの原点は「日記」にあると言う作家のくどうれいんさん。先日、Webでの連載をまとめた日記本『日記の練習』を上梓しました。ブログ全盛期の頃、自身も流行りに乗り、書き始めて10年以上。書くと生活はおもしろくなることを覚え、今では日記からヒントを得て作品に昇華することもあるそう。