生活がおもしろくなる? 作家・くどうれいんが“日記を書く楽しさ”を語る
“読む”ことでいえば、ブログサイト以外では、エッセイストの古賀及子(ちかこ)さんの本が大好きで、やっぱり日記を書くことは多感なことなんだと彼女の本から感じます。自分や子どもへの眼差しに、常に好奇心があるけれど、大きく見せようというスタンスがまったく感じられず、心から興味があることしか書かない。彼女の日記も無欲だなと感じます。そんな誠実さがとても好きで、私もそういうことを大切に日記を書き続けたい。しばらくは、こっそりと自分のために日記を書く日々が続きそうです」
『日記の練習』日々を記録した「日記の練習」と、その1か月間を振り返ってエッセイにまとめた「日記の本番」による、くどうさんの1年間の日記。「作家としての暮らしに慣れるまでのこの1年間しか書けない日記でした」。
NHK出版1870円
くどうれいんさん1994年、岩手県生まれ。作家。小説「氷柱の声」で第165回芥川賞候補に。著書にエッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『桃を煮るひと』『コーヒーにミルクを入れるような愛』、第一歌集『水中で口笛』などがある。
※『anan』2024年10月2日号より。写真・小笠原真紀(くどうさん)中島慶子(本)取材、文・羽佐田瑶子
(by anan編集部)
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