「気持ち悪い相づち」とは?【ビジネスマナー】聞くたびにモヤモヤする「NG言葉づかい」
~させていただく
「させていただく」という言い方は、使い方に注意が必要な言葉です。文化庁の敬語指針では、相手や第三者の許可を得た状態で自分が恩恵を受ける場合にのみ用いることが正しいとしています。「失礼させていただきます」「私がここを担当させていただきます」と使用するのは間違えた使い方です。例えば「スケジュールを変更させていただきます」という表現は、スケジュールを変更するには相手の許可が必要であり、変更したいのが自分の場合、恩恵を受けるという意味が含まれているため、正解の使いかたです。
おわりに
いかがだったでしょうか。なんとなく「気持ちが悪い」と思っていたけれど何が違っているのかわからなかったというかたもいらっしゃるかと思います。上司や目上のかたに対しては、失礼のないよう注意をしたいですよね。伝え方によっては思わぬ不快感を与えてしまいかねないのが言葉の難しさですが、正しい言葉を使おうという気持ちよりも一番大切なのは、相手にどう伝わるかという思いやりのある心くばりです。
言葉は時代とともに変化をするため、相手や場面に適したふさわしい表現を意識していくことが大切です。
<筆者情報>
ライター:能美黎子
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。