【4月30日から5月4日】古くから女性の恋愛運とココロを支えてきた花とは?
「百花の王」と呼ばれるゴージャスな花といえば「牡丹」。絹のようにうすい花びらが幾重にも重なり、あでやかに咲く姿は、王者の貫禄じゅうぶん。
新暦の4月30日~5月4日頃は第十八候「牡丹華さく(ぼたんはなさく)」。とうとう牡丹が咲き始める季節になりました。
「立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん)歩く姿は百合の花」といえば、美しい女性をあらわす言葉ですね。すべて、初夏の花。皆さんはご自分を花にたとえたら、芍薬、牡丹、百合、どの花でしょう?
今日はこれら3つの花になぞらえて、女性の美と恋愛についてお話ししたいと思います。
七十二候とは?
季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。
およそ15日ごとに季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。「霜止んで苗出ずる」「牡丹華さく」「蛙始めて鳴く」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。
そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声があります。
牡丹(ぼたん)は深まっていく恋ごころと、恋の嘆き
牡丹は、中国原産の花。