子どもが生まれると、離婚のリスクが高まるってホント? 結婚、出産…女の描く幸せの裏に潜む「産後クライシス」という闇
ここで、「産後クライシス」が始まるんです。
「イクメンじゃない=産後クライシスになる」ではないちまたでイクメンといわれる男性たちは、自分の生活を「赤ちゃんモード」に変えることができます。
子育てをしている妻を気遣ったり、労ったり、一緒に赤ちゃんグッズを買いに行ったり……。
人によっては、残業も控えたり、飲みに行くのもやめたりして、夜はせっせと家に帰って子どもをお風呂に入れたり寝かしつけたりします。
夫がこういった「赤ちゃんモード」になると、妻は心身ともにストレスが軽くなったり、夫への感謝や愛情を感じます。
ところが、子どもができても夫がそれまでの生活を続けようとすると、赤ちゃんとの共存は難しくなります。それはすなわち、「赤ちゃんモード」な妻との共存も難しくなってしまうこと。
赤ちゃんがすやすや眠っている深夜に帰宅して、赤ちゃんと寝不足な妻を起こしてしまう。
かつては妻と楽しんでいた晩酌をすると、授乳中でお酒が飲めない妻の逆鱗にふれるなど、生活のささいなところに食い違いが生じてしまうからです。
これが夫婦間の不和を生み、「産後クライシス」になるかもしれないのです。
残念ながら、今の日本の社会では、男性が育児のために定時で仕事を終えるとか、飲みに行かないといったことはなかなか難しいものです。