子どもが生まれると、離婚のリスクが高まるってホント? 結婚、出産…女の描く幸せの裏に潜む「産後クライシス」という闇
ですから、男性が育児をできない家庭もたくさんあります。「イクメンじゃない=産後クライシスになる」ではないと思います。
問題なのは、そのときの夫の態度や、夫婦でのコミュニケーションです。
子どもが生まれる前と同じ生活を、妻の前で堂々と続ける、育児で疲れている妻をいたわらない、赤ちゃんに興味を持たない、妻の話を聞かないといった態度が、妻のストレスになり、夫婦の愛情を冷めさせてしまうのです。
「育児は乳母に任せます」みたいな特殊なケースを除き、ほとんどの女性は、出産をすれば自分の生活も仕事もさておいて、子どもにかかりっきりにならざるを得ません。「ならざるを得ない」とか考える以前に、とにかく目の前の赤ちゃんとの生活にまっしぐらです。女性には、授乳をするため、赤ちゃんとの肉体的なつながりがあります。
また、ホルモンの働きによって、自然と赤ちゃんを愛しく思い、赤ちゃんと精神的なつながりを強く感じるようにできているといわれています。
ですので、女性はわりとスムーズに(というか強制的に)「赤ちゃんモード」になります。
その反面、男性は、女性と同じように赤ちゃんとつながることができません。赤ちゃんを授かったときや、生まれて赤ちゃんの顔を見たたときに、「ああ、自分は父親になったんだ」