箱根・岡田美術館で「―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」展開催中
神奈川県足柄下郡箱根町にある岡田美術館で、日本の画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と与謝蕪村(よさぶそん)の生誕300年を記念した展覧会「 ―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」展が開催されています。期間は12月18日(日)までです。同い年の天才絵師・伊藤若冲と与謝蕪村の作品の変遷を、同時代に活躍した画家たちの作品とあわせて観賞できます。
同じ年に誕生した二人の天才画家
画家・尾形光琳が亡くなった1716年に誕生した2人の天才絵師、伊藤若冲と与謝蕪村。同じ年に誕生した2人は、のちに京都の画壇を席巻して一つの時代を作ります。
伊藤若冲は京都にある青物問屋の長男として生まれました。家業を継ぎますが30代中頃には参禅、40代歳で隠居して画家としての活動を開始します。彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を得意とし、数々の名作を残しました。
与謝蕪村は大坂の農家に生まれ、成人すると江戸へ出て俳諧を学びます。俳諧の師匠の逝去をきっかけに、27歳から北関東や東北地方をおよそ10年間遊歴。40歳になると京都へ移り住み、俳諧と絵画の分野で活躍しました。中国文人画の技法による山水図や、俳句に絵を添える俳画を中心に作品を残しています。