TBSアンデス・プロジェクトの集大成!国立科学博物館にて「古代アンデス文明展」開催
ペルー文化省・国立チャビン博物館所蔵
石造りの壮大な建造物で知られる古代アンデス文明の片鱗が垣間見えるチャビン文化。この頃、地域ごとに独特の宗教観が芽生え、社会の統一が始まりました。このコーナーでは、広範囲に影響を及ぼしたチャビン文化の宗教観や社会構造を紹介します。
●第3章 さまざまな地方文化の始まり
ナスカ文化(紀元前200年頃~紀元650年頃)
モチェ文化(紀元200年頃~750/800年頃)
《リャマが描かれた土器》 ナスカ文化(紀元前200年頃から紀元650年頃)
ディダクティコアントニーニ博物館所蔵
《黄金製の神像》 モチェ文化(紀元200年頃から750/800年頃)
ペルー文化省・国立博物館所蔵
同時代に異なる地域で花開いたふたつの文化を紹介します。
文字が発明されなかったアンデス文明では、土器の意匠が意思疎通のツールとなったと言われています。モチェ文化では、人々は土器を通して「神々、「死者」、「自然」、「人間」の4つの世界観を共有していました。また地上絵で知られるナスカ文化では、社会構造が変化するほどの急激な環境変化が起こったことがわかっています。
●第4章 地域を超えた政治システムの始まり
ティワナク文化(紀元500年頃~1100年頃)