TBSアンデス・プロジェクトの集大成!国立科学博物館にて「古代アンデス文明展」開催
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第6章 身体から見たアンデス文明
《チリバヤ文化のミイラとその副葬品(男性幼児)》 チリバヤ文化(紀元900年頃から1440年頃)
ペルー文化省・ミイラ研究所・チリバヤ博物館所蔵
古代アンデス文明には、旧大陸には見られないミイラの文化が育ちました。インカの王は死後ミイラとなり、家臣にかしずかれながら生活したのです。にわかには理解できない風習ですが、その起源や発展の様子を眺めると、人間の本質が見えてきます。
ここでは、身体にほどこされた様々な加工を概観し、アンデスの死生観を考えます。
●アンデス文明をめぐる10の謎
砂漠が広がる海岸地帯から人が住める限界の高地までという多様な環境下で、アンデスの人々は独自の文化を築いていきました。この展覧会では、アンデスに人類が到達した先史時代からスペイン人によるインカ帝国制服までの15000年間に生まれた9の文化の盛衰を一望し、アンデス文明に共通する普遍的な性格、そして各文化に固有の特徴を考察、その本質を描きだします。●謎1 中南米原産の野菜が世界の料理を変えた?
16世紀以前、朝鮮料理は辛くなく、イタリア料理にトマトは使われていませんでした。