くらし情報『ゴッホのジャポニスムに迫る「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」札幌、東京、京都の3都市で開催』

ゴッホのジャポニスムに迫る「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」札幌、東京、京都の3都市で開催

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ファン・ゴッホはオーヴェールの墓地に、あとを追うように没した弟テオと、隣りあって埋葬されています。
ファン・ゴッホの死からまもない頃、その作品や生涯を熱心に紹介したのが、小説家の武者小路実篤、画家の斎藤與里や岸田劉生、美術史家の児島喜久雄といった「白樺派」及びその周辺の文学者や美術家たちでした。その熱狂は徐々に広がり、大正から昭和初期にかけて、少なからぬ日本人がオーヴェールの地におもむきました。

生前ほとんど売れなかったファン・ゴッホの作品の多くは、オーヴェールのガシェ医師の元に残され、医師亡きあとは同名の息子が大切に守っていました。当時パリで見ることができるファン・ゴッホ作品はわずかだったため、日本人たちはオーヴェールをファン・ゴッホ巡礼の地と定めることになりました。
ガシェ家には、そんな日本人たちの名が記された芳名録が3冊残されました。現在はギメ東洋美術館に収蔵されている芳名録ですが、今回日本ではじめて公開され、近代日本の知識人たちによるオーヴェール巡礼の実相が紹介されることになりました。

ゴッホのジャポニスムに迫る「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」札幌、東京、京都の3都市で開催

佐伯祐三《オーヴェールの教会》1924年、油彩・カンヴァス、鳥取県立博物館蔵

ゴッホのジャポニスムに迫る「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」札幌、東京、京都の3都市で開催

前田寛治《ゴッホの墓》1923年、油彩・カンヴァス、個人蔵


オーヴェールに詣でた洋画家には、佐伯祐三や前田寛治などがいました。

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