チームラボキッズの代表、松本さんに聞く
AI時代に向けて子どもに学んで欲しいこと
そこに対する疑問だったり、チームラボの根幹にある「みんなで一緒に何かを作るのは楽しいし、素晴らしい」という考え方を、社会に対して提案できたらいいなと思っています。
“共創の体験” が観るだけ、ではなく身体を使ったものという点も斬新でした。
松本:「身体性」は重要なキーワードです。今の子どもたちってスマホが大好きですよね。でも、小さな子が1人で時間を忘れてスマホに没頭し続けている状況ってどうなんだろう?指と脳だけじゃなくて身体的に世界を感じていく機会が、もっとあったらいいと思いました。
そうした背景があって、これまで以上に身体を通じた体験ができる空間を意識されているんですね。
松本:「未来の遊園地」を4年ほどやり、新たなプロジェクトとして、「チームラボアスレチックス 運動の森(以下、運動の森)」を始めました。ここでは子どもたちに脳だけではなく “身体を通じて世界に触れ、理解してほしい” というテーマを掲げています。
例えば現代の都市は圧倒的に平たい空間で作られていますよね。地面も平らで坂道など多少の凸凹はあっても大予想がつく範囲内です。知らない街に行ったとしても「次の角を曲がったらコンビニがありそうだ」